面記号と順序尺度

 面記号の場合、順序尺度の表現に定性、定量の別はありません。ですから結果的に、諧調模様、或いは濃淡で表現することになります。よく見られる順序尺度において問題になるのは、多さ、大きさ、高さ、深さ、増加の程度、新しさ等ですが、これらを表現する模様を適切に準備する必要があります。面記号で序列を表す場合、基本的には濃淡で表現する他ありません。諧調模様もその一種であり、アミ濃度も同様です。但し両者は表現できる幅が異なっており、アミの濃度で濃淡を表現するのには限界があります。つまり段階の数が制限されるので、内容によっては適さない可能性もあるのです。その場合は諧調模様に頼ることになります。
 定量データを扱う時は、当然ながら統計を基にした地図作成になります。典型例はコロプレス図で、統計区域ごとに算出された量、比率を、面記号で表現します。コロプレス図は統計区域をそのままの形状で地図上に表現するため、区域同士で形や大きさが異なります。また、区域内に限り、分布は均一と見做して表現します。こうした性質上、コロプレス図は絶対値の表現に適さないことになります。というのも、面積の大きさと内容とが相関することの方が多いからです。そのため、絶対値の表現には、点記号を用いるのが望ましいとされています。コロプレス図は他にも工夫を強いられます。とにかく面積の差を出来る限り埋めなければならないため、区域の一つ一つを小さく区分することが推奨されます。これは区域同士の比較のためでもありますが、同時に同区域内の分布の有様が、統計量に影響しないようにするためでもあります。この考え方は官庁の統計データでも貫かれており、国勢調査、総務省の企業統計等は全て、こうした工夫が施されています。

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